「これは作戦になかった」
このページには『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の重大なネタバレとなる情報が書き込まれています。閲覧には充分ご注意ください。 |
- 「いや無駄じゃない。戦おうとする愚か者がひとりでもいるなら」
- ―ウィル・ターナー
ウィリアム・ターナー・ジュニア(William Turner Jr.)、別名ウィル・ターナー(Will Turner)とは、ウィリアム・"ブーツストラップ・ビル"・ターナーの息子である。ウィル・ターナーは優秀な鍛冶屋として出発しやがて凄腕の剣士となり海賊として活躍した。キャプテン・ジャック・スパロウと何度も冒険を共にしたウィルは自らの目的を追い求め海賊としての血筋を認識するようになった。彼は社会階級構造にしがみつこうとしたがじきにいくつかのルールは破るために存在するのだと気づいた。
スコットランドのグラスゴーで生まれたウィルは母親の手によってイングランドで育ち、父親は真っ当な商船の船乗りであると聞かされていた。母親が死没するとウィルは金のメダリオンをつけて父親を探し始めた。難破して燃え盛る<プリンセス号>から救助されたウィルはHMS<ドーントレス号>に引き上げられ初めてエリザベス・スワンと出会う。ポート・ロイヤルに到着したウィルはジョン・ブラウンのもとで鍛冶屋となった。素朴な職人として、彼の人生は仕事と妻にすることができない身分違いの女性への想いを中心に回っていった。エリザベスがヘクター・バルボッサの乗組員によって<ブラックパール号>に誘拐されるとウィルはキャプテン・ジャック・スパロウと手を結んでジェームズ・ノリントンの部下たちによる追跡をかわしながら呪われた海賊たちと対決した。ウィル・ターナーは父親が海賊だったとジャックから聞いて初めのうちはショックと失望を隠せなかったがエリザベスの救出には成功した。ウィルは大きな危険を冒しつつもジャックの絞首台からの脱出を手助けした。
1年ほどのち、結婚式を挙げようとしていたウィルとエリザベスはジャック・スパロウを逃がした罪で東インド貿易会社のカトラー・ベケット卿に逮捕された。ウィル・ターナーは解放の条件であるジャック・スパロウの特殊なコンパスを手に入れるため旅立つ。イスラ・デ・ペレゴストスでジャックと合流しブードゥー教の魔術師ティア・ダルマに出会ったウィル・ターナーは成り行きから<フライング・ダッチマン号>でデイヴィ・ジョーンズの乗組員となり父親ブーツストラップ・ビルと再会した。ウィルは父親をジョーンズの強制労働から解放すると約束し、この約束のために彼は死者の宝箱捜索や海賊に対する戦争に参加し、デイヴィ・ジョーンズ・ロッカーからジャックを助けるため蘇ったバルボッサと協力していくことになった。ウィルは父親との約束を果たすためならいかなる手段をも厭わなかったが同時にエリザベスへの愛も忘れてはいなかった。
ベケットの艦隊との最後の戦いにおいて、ウィルとエリザベスは結婚した。ジョーンズに刺された直後、ウィル自身がジョーンズの心臓を突き刺した。ウィルが手を下したことによって彼が<フライング・ダッチマン号>の新たなキャプテンとなった。海賊の勝利の後、ウィルはエリザベスと1日を共に過ごし子供をもうけた後<フライング・ダッチマン号>における10年間の労働に旅立っていった。約20年後、彼の息子がポセイドンの槍を破壊してすべての呪いを解いたことでウィルは家族と暮らすことができるようになった。
経歴
生い立ち
生まれたばかりのウィル・ターナーは両親とノースカロライナで暮らしていたがやがて父親は彼と母親を捨てて<ブラックパール号>の乗組員に加わった。状況は不明であるが母親はウィルを連れてイングランドに移住しひとりで息子を育てた。ウィルは父親が商船に乗る海の男、「法律に従う真っ当な善人」であると信じていた。父親がアステカのメダリオンを送ってくると、ウィルはそれを単なる旅行先の記念品であるとしか考えなかった。少年時代のあるとき、母親が死亡した。
イングランドからの旅
母親の死後、ウィル・ターナーは金のメダリオンを首から提げて父親を探し始め、やがてカリブ海を渡るイギリスの商船に乗り込んだ。しかしながら、ヘクター・バルボッサの呪われた乗組員たちがウィルの船を攻撃する。この海賊による襲撃の唯一の生存者ウィル・ターナーは気を失って流木に流されているところを<ドーントレス号>に乗っていた少女エリザベス・スワンに発見された。ウィルを拾い上げた<ドーントレス号>の乗組員たちは彼が虐殺された乗組員とイギリス船の残骸の近くで彷徨っていたことを突き止める。父親であるウェザビー・スワン総督から溺れかけていた少年を介抱するよう言われたエリザベスはジェームズ・ノリントン大尉の部下たちがさらなる生存者を求めて海を探す中、意識のない少年の側についた。突然息を吹き返したウィルはエリザベスと名前を名乗り合うがすぐにまた気を失ってしまった。ウィルの首にかけられた金のメダリオンに気づいたエリザベスは彼が海賊なのではないかと心配した。ノリントンがウィルを縛り首にすることを恐れたエリザベスは彼が甲板の下に運び込まれる前にメダリオンを取ってしまった。ウィルは救助の際にメダリオンを無くしてしまったと考えたがそれから8年間エリザベスは彼のメダリオンを保管していた。
ポート・ロイヤルの生活
ポート・ロイヤルに到着したウェザビー・スワン総督とエリザベスは豪邸に移り住み、ウィルは地元の鍛冶職人ジョン・ブラウンに弟子入りした。刀鍛冶となったウィル・ターナーは職人として素朴な生活を送った。ウィルは非常に優れた技術を持つ鍛冶職人となりいつも酔っ払っている主人の代わりにほとんどの仕事をひとりでこなしていた。彼はまた、鍛冶屋で数多くの剣を鍛錬しそれを使って1日に何時間も剣闘の練習をした。海賊を憎むようになったウィルはいつか海賊と出会ったときに対処できるようにしようと考えていたのである。
このころ、ウィルとエリザベスの友情はさらに深まったが、ふたりが成長するにつれ感情はよりロマンチックな方向へと進んでいった。ウィルの生活は仕事と決して妻にすることのできない身分違いのエリザベスに対する想いを中心に回っていた。彼はエリザベスに自分の気持ちを打ち明けられないでいた。初対面から8年後、ウィルはエリザベスにとって理想の男性に成長していた。しかしそれでもウィルは彼女の父親が許すはずがないことを知っていて彼女に想いを伝えることができなかった。総督の娘は貧しい鍛冶職人とは釣り合わなかったのである。
血の償い
海賊
イングランドから海を渡って8年後、ウェザビー・スワン総督はミスター・ブラウンに、提督に昇進するキャプテン・ノリントンのために記念の剣を制作するよう依頼した。ウィルは自分でこの剣を作り上げ総督の屋敷に届けた。ここでウィルはエリザベスに会うが、長年の友情にもかかわらず丁重な態度を崩さない彼にエリザベスは苛立ちをみせた。ふたりは単なる友人同士としてそのまま離れてしまったのである。
式典の後、鍛冶屋に戻ったウィルはノリントンの部下に追跡されている海賊、キャプテン・ジャック・スパロウと対面した。ウィルは正義感からスパロウと決闘を繰り広げ高い技術を披露した。訓練を積んでいたウィルがジャックを圧倒し、海賊はただアクロバティックな動きで剣を躱しやがてはピストルを引き抜いた。それでもウィルは動こうとしなかったがジャックはヘクター・バルボッサを殺すために保管していた1発しかない弾丸を使うつもりはなかった。ジャックが躊躇している間に目覚めたミスター・ブラウンは彼の頭に空になったラム酒のビンを叩きつけて気絶させた。突入してきたノリントン提督はブラウンの功績を褒め称え、ウィルの協力を無視したのであった。
ジャック・スパロウは投獄されウィルは鍛冶屋で働き続けた。やがて<ブラックパール号>が港に奇襲をかけると彼は戦闘に参加して何人もの襲撃者を倒していった。しかし頭を殴られた彼は気絶してしまう。一方で、戦いが続くにつれ砲弾の煙は濃くなっていく。ウィルが目を覚ましたときには戦いは終わっておりエリザベスが海賊に連れ去られたと知った。ウィルは海賊を追いかけるようノリントン提督に抗議したが彼らの行き先を知るものはなく海軍に打つ手はなかった。
それでもウィルは諦めなかった。大切な人に心から忠実であるウィルはエリザベスを危険にさらしておく訳にはいかなかったのである。その代償として、ウィルは<ブラックパール号>の情報を知っているジャック・スパロウを牢屋から脱獄させた。鍛冶職人であったウィルはてこの原理を使って牢屋の檻を破壊して彼を助け出した(スパロウは数年後に<フライング・ダッチマン号>の営巣から脱出するときにもこのトリックを使った)。エリザベスのためなら死んでも構わないと誓ったウィルはジャックに協力して<ブラックパール号>に追いつけるかもしれない唯一の船HMS<インターセプター号>の徴発を行った。ウィルは気に入らなかったがこのとき初めて海賊行為を行ったことになる。ジャックがウィルの父親を知っており、海賊で良い人物だったと話すとウィルは自分に海賊の血が流れているという事実を否定して彼と再び対立した。
宝の発見
- 「悪いけど、僕はあんたの"てこ"にはならない」
- ―ジャック・スパロウに対してウィル・ターナー
<インターセプター号>はトルトゥーガに到着し、ウィルは本物の海賊暮らしを初めて味わった。彼は「フェイスフル・ブライド」をうろつく怪しげな連中や酔っ払い、荒くれ者たちに言葉を失っていたが、ジャック・スパロウと旧友ジョシャミー・ギブスが何か自分に関する話をしていることはしっかりと察知していた。海賊たちが乗組員を集めることになると、ウィルはジャックが自分をバルボッサとの「てこ」に使うため裏切ろうとしているのではないかと疑念を抱いた。
ウィルのこの旅を続けるという知恵を超えた疑いはジャックの寄せ集めの乗組員と対面したことでより強くなった。ウィルは乗組員たちのほとんどがまともではないことを指摘したがそれでも彼らとともに海に出たのであった。
この旅の途中のあるとき、<インターセプター号>はマクグルーがキャプテンを務めるイギリスの貿易船<アール・キング号>に遭遇した。ウィルとジャックはイギリス海軍兵士に変装して<キング号>に乗り込んだがキャプテン・マクグルーはふたりが海賊であると見破った。<インターセプター号>の乗組員は<キング号>に侵入すると乗組員たちを捕まえて略奪を行った。[2]
この船旅においてウィルはより深くジャックについて知った。ジャックはかつて<ブラックパール号>のキャプテンだったがバルボッサに裏切られてすべてを失ったという。ジャックがふたりでイスラ・デ・ムエルタに侵入したウィルは、海賊は遅れたものは置き去りにされるという掟に従って暮らしているということも学んだ。ジャックの主張とは裏腹にウィルはあくまで海賊とのつながりを拒んでいた。
バルボッサの宝の洞窟に近づいたウィルは犠牲にされようとしているエリザベスを目撃したが、呪われた海賊たちは一滴の血があれば十分であると考えていることが判明しエリザベスの命は一旦保証された。それでも安全とはほど遠かったためウィルは自分で行動を起こす。ジャックの助けを新湯していなかったウィルはこの海賊を気絶させると呪われた乗組員たちの集団に忍び込んでエリザベスを連れ出したのであった。ウィルはエリザベスとメダリオンを伴って<インターセプター号>に戻り、逃げ遅れたジャックは島に残されたままとなった。
海賊の血
- 「僕の名はウィル・ターナー。父はブーツストラップ・ビル・ターナーだ。正真正銘のひとり息子」
- ―呪われた乗組員に対してウィル・ターナー
<インターセプター号>の船倉でエリザベスはウィルにメダリオンを返し、ウィルは海賊たちが呪いを解くのに必要としていたのはエリザベスではなく自分に血であると悟った。怒りと悲しみに駆られたウィルはエリザベスを追い払ってしまいまたもや気持ちを打ち明けるチャンスを失ってしまった。ウィルは知らなかったがジャックは<ブラックパール号>に同乗しており、まもなく追跡を受けていると知ったウィルは誰の血が必要なのか乗組員に打ち明ける。<ブラックパール号>と<インターセプター号>の戦闘の後、<インターセプター号>とともに沈んだと思われたウィルが<ブラックパール号>に姿を現した。彼はピストルを自分に向け自殺すると脅した。ウィルはジャックの妨害を無視して戸惑うバルボッサに必要血を持つブーツストラップ・ビルの息子だと明かした。エリザベスを解放し乗組員に危害を加えないという条件をバルボッサが承諾するとウィルはピストルを降ろして降伏した。
呪いの解放
言葉を重んじるバルボッサはエリザベスを解放した ― ラムランナーズ島にジャック・スパロウと置き去りにした。それから乗組員たちはウィルを<ブラックパール号>の営巣に放り込んで呪いを解くためイスラ・デ・ムエルタに向かった。旅の終わりにウィルは父親に起きた悲劇をピンテルとラゲッティから聞かされた。ピンテルが話す中、ウィルはただうつむくだけだった。父親は呪われた海賊たちに報いを与えようとした善悪を判断できる男で善き人間そして海賊だった。ウィルはそれまで海賊を憎んで生きてきたがここですべてが変わってしまった。島に着いたバルボッサはウィルの血を一滴残らずぶちまけるつもりだったがジャック・スパロウの思いがけない再登場で儀式は中断された。ジャックはHMS<ドーントレス号>が外で待ち受けていると説明し(このときジャックは金貨の一枚を盗んで自ら呪いにかかった)、「最高のタイミング」を待ってから呪いを解くようバルボッサを説得した。この言葉を聞いたウィルはジャックが完全に海賊たちの側についたわけではないことを察した。ジャックを信じたバルボッサは乗組員に<ドーントレス号>を攻撃に向かわせた。
洞窟内で、ジャックは突然バルボッサの乗組員のひとりから剣を引き抜きウィルに向かってそれを投げた。ジャックとバルボッサの対決が始まる一方、ウィルは洞窟に残っていたバルボッサの手下たちと剣を交える。<ドーントレス号>から抜け出してきたエリザベスはウィルに協力し3人の呪われた海賊たちをグレネードで吹き飛ばした。バルボッサのみが残されたことを確認したジャックは盗んだメダリオンに血をつけてウィルに投げる。ウィルも自分のメダリオンに血をつけて櫃に戻そうとしたそのときバルボッサがエリザベスにピストルを向けた。ジャックもピストルを抜き先にバルボッサの心臓を撃った。バルボッサは驚いたがやがて振り向くと呪いが解かれたことを知った。バルボッサは倒れて死んだ。
ウィル・ターナーが最後のアステカの金貨を櫃に戻して呪いを解いたとき、彼はどこかの海底で苦しんでいたブーツストラップ・ビルを普通の人間に戻して殺してしまったことになる。それからウィルは罪悪感を感じて苦しめられた。[3]
絞首刑
- 「エリザベス。あの日君に会ったときからずっと想ってた。愛してる」
- ―エリザベス・スワンに対してウィル・ターナー
ポート・ロイヤルに戻ったウィルにウェザビー・スワン総督からそれまでの行動に対する恩赦が与えられた。一方でジャック・スパロウにはフォート・チャールズでの絞首刑が言い渡される。処刑場にコットンのオウムがいることに気づいたウィルは自身の命をかけてジャックを救出に向かう。スワン総督とノリントン提督の目の前でエリザベスに愛を打ち明けたウィルは群衆の中に紛れてジャックを救うべく剣を引き抜いた。刑が執行されて板が落ちると同時にウィルが突き刺した剣がジャックの足場となって命を救った。それからウィルは処刑人と決闘を始め、やがて処刑人の攻撃がロープに当たってジャックは解放された。
ウィルとジャックはイギリス海軍の兵隊をなぎ倒しながら砦の胸壁へ向かった。ふたりは走りながらジャックの首に巻かれていたロープを利用して兵隊を倒した。砦の外に出たふたりはイギリス海軍の兵隊たちに包囲されてしまう。ノリントンとスワン総督が駆けつけるとウィルは自分自身も海賊として吊されるかもしれないがそれで良心は満足すると明かした。エリザベスは愛する男、ウィル・ターナーの側に立って包囲の内側に入った。これを見たスワン総督は武器を降ろすよう命令した。ジャックはこの隙に<ブラックパール号>が待つ海に逃げ込んだ。エリザベスが自分ではなくウィルを愛していることに気づいたノリントンはこの事実を認めた。スワン総督も娘の本心を知って止めることは出来なかった。ウィルとエリザベスはそれから長く熱い口づけを交わした。
奇妙な冒険
聖ピランの剣
その後、ウィルは日常生活に戻ってジョン・ブラウンの鍛冶屋で働いていたがそれも長くは続かなかった。イスラ・デ・ムエルタの戦いからまもなく、ウィルとエリザベスはジャック・スパロウにトルトゥーガまで呼び出される。ジャックは酒場「フェイスフル・ブライド」で、魔法の力を持つとされる聖ピランの剣の話をし、それを運んでいた船を攻撃して誤って海底に沈めてしまったことを明かした。この会合は再びアンデッドになったかつてのジャックの乗組員たちに妨害される。ウィルとエリザベスは捕獲されたがジャックは脱出に成功した。[4]
呪われた海賊たちはウィルとエリザベスを船に乗せ隠れ家まで運んでいった。彼らはまた、ジャックが沈めた船から財宝を回収し聖ピランの剣まで手に入れていた。呪われた乗組員は<ブラックパール号>を海底に送ろうと待ち構えていた。ところがひとりで侵入してきたジャックがウィルとエリザベスを自由にした。ジャックは聖ピランの剣を持って海賊たちと戦ったがエリザベスがこれを持つと刃が炎に包まれた。それは彼女のみが剣の力を引き出すことが出来る純粋な心の持ち主だったからである。呪われた海賊たちは敗れ去り彼らの船は<ブラックパール号>の砲撃で大破した。戦闘後、ウィルとエリザベスは剣をどこかの博物館に寄付させようとジャックを追い回した。[4]
カリブのための戦い
悪名高きアンデッド海賊ジョリー・ロジャーがカリブの支配を目論むと、ウィルは彼と敵対する勢力に味方した。ウィルはある海でジョリー・ロジャーの軍団から攻撃を受けていたランブルシャックの島を訪れた。彼は倉庫で直前に島の牢屋から脱出してきた海賊に出会う。この海賊がジャック・スパロウの友人であると知ったウィルは、ジョリー・ロジャーの手下たちからなんとか身を守れるよう錆び付いたカットラスを手渡した。やがてポート・ロイヤルに戻ったウィルはここでも海賊に会い、その海賊にフェンシングのレッスンを施した。[5]
父と息子
妨害された結婚式
- 「覚えているだろう?ジャック・スパロウという名の海賊を」
- ―カトラー・ベケット
愛を誓い合ってからおよそ1年後、ウィルとエリザベスは結婚式を挙げようとしていた。このころ、ウィルはエリザベスに剣の使い方を教えており鍛冶屋で仕事を続けていた。ところが結婚式当日になって東インド貿易会社のカトラー・ベケット卿がウィルとエリザベス、そしてジェームズ・ノリントン元提督に対する逮捕状を携えてポート・ロイヤルに現れた。鍛冶屋で逮捕されたウィルはエリザベスが待つチャペルへと連行された。結婚式は妨害され、ウィルはウェディング・ドレスを着た婚約者の美しさを褒めることしか出来なかった。ベケットによる逮捕と決められた処刑は1年前にジャック・スパロウの逃亡に手を貸した結果であると明かされた。
ジャック・スパロウ発見
- 「あんたのコンパスが必要なんだ。それがあれば彼女を救える」
- ―ジャック・スパロウに対してウィル・ターナー
エリザベスは投獄されたままだったが、ウィルはベケット本人からの取引を受けた。ベケットはウィルがジャックから魔法のコンパスを手に入れることが出来ればふたりを解放しジャックには私掠免許を与えて公賊にすると約束した。他になすすべもないウィルはこの提案を受け入れ、エリザベスに別れを告げるとジャック・スパロウを探すめトルトゥーガに向かった。
<ブラックパール号>を探したウィルはやがて噂と推測に引き寄せられてイスラ・デ・ペレゴストスへとたどり着く。ウィルはそこで、島に住む人食い民族であるペレゴストス族の族長に就任したジャック・スパロウを発見した。捕虜となってジョシャミー・ギブスら<パール号>の乗組員と再会したウィルはジャックがもうじきペレゴストス族に食べられてしまうことを知った。ウィルの助力でジャックと<パール号>の乗組員は脱出し、ウィルは船の上でコンパスを渡すよう要求した。ジャックは死者の宝箱の鍵を見つけることに協力すればウィルにコンパスを渡すと約束した。
デイヴィ・ジョーンズの心臓
- 「あんたは運命を変える力を持ってる、ウィル・ターナー」
- ―ティア・ダルマ
ウィル、ジャック、乗組員たちはティア・ダルマに会うためパンタノ川の上流をさかのぼった。ティア・ダルマはなぜかウィルの名前を知っており、彼には運命を変える力があると言った。ティアはジャックに鍵があればデイヴィ・ジョーンズの心臓を納めた死者の宝箱を開けることが出来ると教えた。
乗組員たちはジョーンズを探し始めるが、ウィルはやがてジャックがジョーンズの幽霊船<フライング・ダッチマン号>だと思い込んだ難破船に送り込まれた。本物の<ダッチマン号>が突然現れるとジャックはウィルを差し出す代わりに借りを清算するようジョーンズに持ちかけた。ジョーンズはそれぞれの魂の価値は平等ではないと言って拒否し、あと99人分の魂を用意するよう指示すると強制徴募したウィルを<ダッチマン号>で働かせた。
<ダッチマン号>において、ウィルは契約によってこの幽霊船で働く父親ブーツストラップ・ビル・ターナーと衝撃的な再会を迎えた。ウィルはライアーズダイスで死者の宝箱の鍵に対して魂を賭けてジョーンズに挑んだ。ブーツストラップもゲームに参加し、ウィルが永遠に船で働くことを防ぐため自らの自由を代償にしてわざと負けた。その夜、ジョーンズ自身が肌身離さず持ち歩いていた鍵を盗んだウィルはいつの日か必ず父親を解放すると誓ってロングボートで脱出した。彼は通りかかった船<エディンバラ・トレーダー号>に救助されたがジョーンズはクラーケンを召還してこれを破壊した。攻撃を生き延びたウィルはジョーンズの心臓を納めた宝箱が安置されている十字架島に向かう<ダッチマン号>の船首に隠れた。
父のための戦い
- 「父に約束したんだ、ジャック。必ず自由にするって。だから邪魔するな」
- ―ウィル・ターナー
十字架島に到着してウィルはすでに死者の宝箱を掘り出していたエリザベス、ジャック、ジェームズ・ノリントンと再会した。ウィルは心臓を刺して父親を自由の身にしようとするが、ジャックに剣の切っ先を突きつけられウィル、ジャック、ノリントンの間で宝箱をめぐる三つ巴の決闘が始まった。ジャックが宝箱を解錠して心臓を手に入れるがのちにノリントンガ心臓と私掠免許の両方を盗み去った。ウィルは心臓を手に入れようとしてジャックに殴られ気絶強いたがやがてジョーンズの乗組員から逃れるため<ブラックパール号>に乗った。
<ブラックパール号>は<フライング・ダッチマン号>を引き離すが、ウィルの考えたとおりクラーケンから逃れることは出来なかった。この怪物と戦った経験を活用したウィルは乗組員を率いて一時的に攻撃を防ぎ船を放棄する時間を稼いだ。クラーケンがジャックを狙っているということに気づいたエリザベスは激しいキスで彼を誘惑しその隙に彼を手錠で帆柱に繋いだ。このキスを目撃したウィルはエリザベスがジャックに恋していると勘違いしてしまう。乗組員たちはジャックと<パール号>が海に消えていくのをロングボートから見守っていた。
ウィル、エリザベス、他の乗組員たちはティア・ダルマの小屋に避難した。乗組員たちがキャプテンの喪失を痛む中、ウィルもエリザベスとジャックの件にとどまらず胸を痛めていた。<ブラックパール号>さえあればデイヴィ・ジョーンズを倒し父親を解放できるというウィルの痛みをティアは理解していた。ギブスがジャックに乾杯するとウィルは黙り込んでカップを掲げた。そしてもしジャックを救うチャンスがあるならエリザベスはどこまでするか確かめようとした。ティア・ダルマはこのあきらかな仮定の質問に対し、ウィル、乗組員たちは世界の果てに行って彼と<ブラックパール号>を救出するつもりはあるかと現実的な答えを返した。ウィルを含め全員が同意した。するとティア・ダルマの手によって蘇ったヘクター・バルボッサが登場し新たなる旅が始まった。しかしウィルの目的は<パール号>を手に入れて父親を解放することでありジャックの救出に興味は無かった。
運命の鼓動
世界の果て
ターナーはバルボッサや乗組員たちとシンガポールまで旅をし、サオ・フェンと直接対面することを避けてこの海賊長から海図を盗もうと試みた。その途中で捕らえられたが、ウィルは仲間たちが知らないところでフェンと取引を交わした。
サオ・フェンの浴場に到着したバルボッサとエリザベスはどちらも捕らえられていたウィルのことを知らないと話したが、フェンが彼を刺そうとするとエリザベスが悲鳴を上げた。フェンの部下たちがバルボッサの乗組員と戦おうとしたとき、ウィルはバルボッサのスパイだと想われていたステンがどちらのグループにも所属していないことを指摘した。その瞬間にマーサー率いる東インド貿易会社の兵隊が浴場に攻め入り、ウィル、フェン、他の乗組員たちは脱出を余儀なくされた。戦闘中、ウィルはサオ・フェンとの取引を更新し<ハイ・ポン号>を手に入れた。
ウィルはバルボッサや乗組員たちと凍り付いた海を進んだ。しかしこの航海においてウィルはエリザベスとほとんど言葉を交わさなかった。<ハイ・ポン号>は世界の果てにある滝を越えて落下した。一行はデイヴィ・ジョーンズ・ロッカーにたどり着きジャック・スパロウと<ブラックパール号>を発見した。
裏切り
- 「父を救うのに<パール>がいる。旅に加わったのはそれが理由だ」
- ―ウィル・ターナー
デイヴィ・ジョーンズ・ロッカーから生者の世界に戻ってすぐ、ウィルは、彼自身とバルボッサ、ジャック、エリザベスの4人で互いに銃を向け合ったが、全員の銃の火薬が湿っていて使い物にならないと判明すると対立を続けることも出来ず緊張は和らいだ。ジャックとバルボッサが黒い砂の浜辺で新鮮な水を求めて<ブラックパール号>から降りるとウィルは取引の一環としてサオ・フェンを船に乗せ正式なキャプテンに任命された。
ジャックとバルボッサが<ブラックパール号>の指揮を取り戻したが、ウィルは死体を樽に結びつけてカトラー・ベケットを難破船島まで誘導しようとしていた。これを発見したジャックはウィルと取引を交わす。ウィルが父親とエリザベスの間で揺れていることに気づいていたジャックはある計画を提案したのであった。それはジャックがジョーンズを殺して不死身となり、ウィルは解放された父親やエリザベスと一緒に暮らすというものだった。この計画のためジャックはベケットを難破船島におびき寄せようとコンパスをウィルに渡し船の外に落とした。ウィルはHMS<エンデヴァー号>に乗り込み難破船入り江に向かうようベケットに示唆した。
大渦巻きの戦い
最後の戦いが始まる前、ウィル、カトラー・ベケット卿、デイヴィ・ジョーンズはバルボッサ、ジャック、エリザベスとパーレイを行った。パーレイによってウィルとジャックが交換される。その後、ウィルは最初の評議会にカリプソを拘束する方法を教えた裏切り者がデイヴィ・ジョーンズであると明かして彼女の解放に一役買った。まもなく<ブラックパール号>と<フライング・ダッチマン号>は大渦巻きの中心を周りながら戦いを繰り広げた。ウィルは<ブラックパール号>でエリザベスの隣で戦いながら、戦闘の最中に結婚を申し出た。エリザベスはバルボッサに結婚の承認を依頼し、ふたりは東インド貿易会社の兵隊や<ダッチマン号>の乗組員と戦いながら夫婦となった。
ウィルはその後、<フライング・ダッチマン号>に乗り込み正気を失った父親うーツストラップ・ビル・ターナーに攻撃された。乱戦の中、ウィルは壁際に飛ばされた。すぐに優勢を取り戻したウィルは父親の手から剣をたたき落とすと切っ先を喉に突きつけた。しかしエリザベスがデイヴィ・ジョーンズに殺されかけているのを見たウィルは救出に向かいやがて床に倒されてしまった。ウィルとエリザベスが愛し合っていることを見て取ったジョーンズはウィルを殺すと脅しをかける。
その直後、ジャックが宝箱の中から取りだしたジョーンズの心臓を突き刺すと脅迫した。ジャックがジョーンズの注意を惹こうとしたにも関わらず彼はかつてウィル自身が作り上げたジェームズ・ノリントンの儀仗刀をウィルの胸に刺した。妻が駆け寄る中ウィルの意識は遠のいていく。これを見たブーツストラップは正気を取り戻してジョーンズに猛然と襲いかかった。ふたりはもがいたがやがてブーツストラップを押さえつけたジョーンズはとどめを刺そうと剣を振り上げた。
ところが瀕死のウィルを見たジャックは不死身になる夢を諦めて折れた剣を気絶したウィルの手に握らせジョーンズの心臓を刺した。この行為によってジョーンズが死亡しただけでなく、ウィルが<フライング・ダッチマン号>の新たなキャプテンとなって永遠の命を手に入れたことになる。父親がウィルの心臓をえぐり出して死者の宝箱に納めると<フライング・ダッチマン号>は渦巻きの中に消えていった。
その一方、ジャックとエリザベスは即席のパラシュートを使って大渦巻きから脱出していた。ふたりは沈んでいく<フライング・ダッチマン号>をなすすべもなく見守っていた。ジャックとエリザベスが大渦巻きを脱した<ブラックパール号>に戻ると一行は<エンデヴァー号>との対決に備えた。
<フライング・ダッチマン号>が深海から浮上し舵についたウィルは<ブラックパール号>と協力して<エンデヴァー号>に砲弾を浴びせた。ベケットは戦争に負けたという事実に言葉を失い残された<エンデヴァー号>の乗組員たちは船を捨てるかさもなくば攻撃で死亡した。ベケットは破壊されていく船を見守りやがて死を迎えた。<ダッチマン号>が寝返ったことにより残った艦隊の船は逃亡し、戦いは海賊の勝利に終わった。
一日
- 「水平線を見ててくれ」
- ―出発前、エリザベス・ターナーに対してウィル・ターナー
戦いの勝利に海賊たちはわき上がったが、ウィルとエリザベスにとってその代償は大きかった。<フライング・ダッチマン号>のキャプテンとなったウィルは10年に一度しか陸に上がることが出来なくなったのである。ウィルは一日だけハネムーンを過ごして結婚を祝い死者の魂を死後の世界へ運ぶという職務を開始した。出発前、ウィルはエリザベスに自分の心臓が入った死者の宝箱を渡し、永遠に彼女のものであると告げて安全に保管するよう頼んだ。このともに過ごした一日でエリザベスは子供を身ごもった。ウィルは<ダッチマン号>に乗って出発し日暮れに緑の閃光とともに姿を消した。
20年間の労働
10年後
カリプソの大渦巻きの戦いから10年後、死者の魂を次の世界に誘う仕事を10年間続けたウィルは妻と9歳の息子に会うため帰還した。
ヘンリーとの再会
初対面からおよそ2年後、ヘンリー・ターナー少年は呪われた父親が10年に一度しか陸に上がれないことに苛立って、父親が助けに来ると信じて彼と会うためにわざと溺れようとした。この考えは正しく、沈んでいく彼の下の海から<フライング・ダッチマン号>が現れヘンリーを死から救った。息を整えるヘンリーの前にこの行動を叱りつける父親が姿を見せた。ヘンリーはかつて父親に言ったように彼を見つけたのだと話したが、ウィルはその返事として息子を怖がらせて遠ざけるためにフジツボと海藻に覆われた姿を見せた。ウィルは乗組員に加わろうとするかもしれない息子に対して<ダッチマン号>に彼の居場所はないと諭したがヘンリーは諦めなかった。ウィルは乗組員たちがすぐにやって来ると警告しすべてが手遅れになる前に母親のもとに戻るよう言いながら、ヘンリーが沈むために足に繋いでいた岩のロープを切断した。
ヘンリーは船の外に投げられてもすぐに戻ってくると言い張って拒否した。怒りをにじませて呪いのことを思い出させる父親に少年は呪いを解くことが出来るポセイドンの槍という遺物の話をした。ウィルは息子を抱きしめたが、彼がジャック・スパロウと槍を探したいと口にすると怒って、海から離れ海賊のように振る舞うのはやめるように諭した。皮肉にも、それはかつて父親がウィルから遠ざけようとした運命と同じであった。ヘンリーはこれも拒み、ウィルを家に連れて帰りたいと話した。ウィルは船が沈んでいく中、ヘンリーに謝罪するとこの呪いを解くことは不可能で運命を受け入れるしかないと話してネックレスを託した。ヘンリーと話せるチャンスを利用したウィルは船が完全に沈む前に息子に対して愛を伝えた。
自由
9年後、ヘンリーが槍の破壊に成功し海におけるすべての呪いは解かれ、ウィルは<フライング・ダッチマン号>から解放されて自由の身となった。陸地に戻ったウィルはヘンリーと再会しネックレスを受け取った。ウィルは息子を抱きしめ誇りと本当に呪いを解いたことに対する驚きを口にした。そのときエリザベスが現れてウィルの視線を釘付けにし、ともに自由に暮らせるようになったふたりは抱擁とキスを交わした。
ところがその夜、眠るふたりに忍び寄る影があった。その侵入者がベッドに近づくにつれ重苦しい足音が部屋に響き渡り、ウィルはある男しか持ち得ない恐るべき爪の手を目にして飛び起きた。ただの悪夢だと思ったウィルはそのまま睡眠に戻る。しかしベッドの下に残されたフジツボと海水が紛れもない驚異的な事実を示唆していた。デイヴィ・ジョーンズが生き返ったのである。
舞台裏
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン』映画シリーズにおいて、ふたりの俳優がウィル・ターナーを演じている。『呪われた海賊たち』の冒頭シーンではディラン・スミスが少年時代のウィルを演じ、それ以降はオーランド・ブルームが担当した。『キングダム ハーツII』、『The Legend of Jack Sparrow』、ゲーム版『ワールド・エンド』、『Pirates of the Caribbean Online』などのゲーム作品ではクリスピン・フリーマンが声を演じた。映画作品と『キングダム ハーツII』の日本語吹替版では平川大輔が声を担当している。
登場作品
- キャプテン・ジャック・スパロウの伝説 (言及のみ)
- シャドウ・ゴールドの秘密1 (言及のみ)
- パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (初登場)
- Pirates of the Caribbean: The Legend of Jack Sparrow
- The Accidental Pirate!
- Revenge of the Pirates!
- The Capture of Jack Sparrow!
- The Buccaneer's Heart! (nc)
- The Duel!
- Pirates of the Caribbean Online
- パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
- パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (ゲーム)
- パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
- パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (ゲーム)
- パイレーツ・オブ・カリビアン 大海の覇者
- パイレーツ・オブ・カリン 最後の海賊 カリーナ・スミスの冒険
- パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
- キングダム ハーツII (非正史設定)
- LEGO Pirates of the Caribbean: The Video Game (非正史設定)
- モンスターストライク (非正史設定)
脚注
- ↑ アイリーン・トリンブルによるディズニーアニメ小説版『呪われた海賊たち』によれば、『呪われた海賊たち』の時点でウィルは20歳である。『生命の泉』が1750年、『最後の海賊』が1751年に設定されていることから、ヘンリー・ターナーが1730年生まれであることを考慮して『呪われた海賊たち』は1728年頃という計算になる。
- ↑ The Accidental Pirate!
- ↑ When Will reversed the curse by returning the last coins to the chest, technically he killed his father because at that moment, somewhere at the bottom of the ocean, his father became mortal. So Will has been tortured, living with this guilt up until this moment in time. But in the depths, Bootstrap sold his soul to Davy Jones to alleviate his eternal suffering. This happened prior to his mortality returning.(ウィルが最後のコインを戻して呪いを解いたとき彼は父親を殺したことになる。そのとき父親はどこかの海の底で普通の人間に戻ってしまったからである。だからウィルはこのとき罪悪感に苦しめられていた。しかしブーツストラップ・ビルは深海で永遠の苦しみを和らげるためデイヴィ・ジョーンズに魂を売っていた。これは彼の呪いが解かれる前の出来事である) - ゴア・ヴァービンスキー
- ↑ 4.0 4.1 Revenge of the Pirates!
- ↑ Pirates of the Caribbean Online