- 「俺は海賊王だが、お前は何者でもないな」
- ―エドゥアルド・ビジャヌエバ
エドゥアルド・ビジャヌエバ(Eduardo Villanueva)とは、カトラー・ベケット卿が世界から海賊を根絶しようとしていた時代のアドリア海の海賊長である。スペイン人であるビジャヌエバはアドリア海に拠点をおいたが、フィリピンや南アメリカなど七つの海を旅したことがある。
経歴[]
生い立ち[]
エドゥアルド・ビジャヌエバはスペインを代表する公賊でありアドリア海の海賊長である。彼はアドリア海やメキシコ、南アメリカなどのスペイン領に近い海を通る船に対して襲撃を行った。彼は若い頃に世界を周り、遠くはフィリピンまで七つの海を旅した。彼の旅と海賊としての努力は海賊長アマンド・ザ・コルセアやカピテン・シュヴァルによって妨害され強力な旗艦<センチュリオン号>を用いて応戦した。バルバリア・コルセアは頻繁に地中海を渡りアドリア海に到達したときにはいつでもビジャヌエバの公賊艦隊であるスペイン財宝艦隊と砲火を交えた。彼はまた、カピテン・シュヴァルに敵意を抱きこのフランス人を激しく憎むようになった。
はぐれ海賊[]
あるとき乗組員たちとスペイン沿岸を航海していたビジャヌエバは2隻の燃えさかる難破船とはぐれ海賊の犠牲者たちに遭遇した。数ヶ月後、ビジャヌエバは難破船入り江に集まった海賊にこの発見を話して聞かせた。ヨーロッパの海軍の介入を阻止するため、集まった海賊長全員がはぐれ海賊に対処することで合意した。
若き海賊ジャック・スパロウが海賊長ボリス・パラチニクがはぐれ海賊であると主張するとキャプテン・エドワード・ティーグは正式な調査に乗り出した。ビジャヌエバは他の海賊長たちとともにその調査に参加した。彼は当初、ボリスの罪についてデイヴィ・ジョーンズを呼び出して確認するという考えに反対していたが同国人のドン・ラファエルと言葉を交わして意見を変えた。
シャドウ・ロード[]
- 「さあ、ここを出るぞ。センチュリオン号の出発だ」
- ―新しい乗組員たちに対してエドゥアルド・ビジャヌエバ
7年後、ビジャヌエバはトルトゥーガに姿を見せ、若き海賊船長ジャック・スパロウが集めていた乗組員を強引に連れ出した。このころビジャヌエバはスペインのためにカリブ海を完全に支配するという約束をスペイン王室と交わしていた。その後、彼はシャドウ・ゴールドの小瓶を巡ってジャック・スパロウと決闘を繰り広げた。ビジャヌエバは高い剣術のスキルを披露したが最終的に敗北した。
やがて、ビジャヌエバの新しい乗組員のひとり、ヘンリーの正体が悪名高い魔術師シャドウ・ロードであると判明する。彼はビジャヌエバを拘束すると<センチュリオン号>の指揮を執った。すべての乗組員が捕らえられた<センチュリオン号>はマルセイユに到着し、シャドウ・ロードは船を捨ててビジャヌエバと乗組員を後にした。
数日後、ビジャヌエバと乗組員たちはジャック・スパロウとフランスの海賊シュヴァルの手で解放された。シャドウ・ロードに<ブラックパール号>を奪われていたため一行は<センチュリオン号>に搭乗した。ビジャヌエバはヘンリーがシャドウ・ロードだと話した。
最期の戦いにおいて、海賊長たちはシャドウ・ロードの正体が評議会の掟を作ったヘンリー・モーガンに他ならないと知った。モーガンは超自然的なパワーで操った東インド貿易会社の艦隊やスペイン海軍の艦隊をもってしても海賊長たちに勝つことはできなかった。
引退[]
死者の宝箱の探索が行われていた頃、ビジャヌエバはすでに海賊稼業から手を引いていたが海賊長の地位は保持し、トルトゥーガで豚小屋を築いていた。彼はまた、七つの海の5つを航海した友人ミストレス・チンの売春宿経営を手伝っていた。エドゥアルドとミストレス・チンは難破船入江で開催される第4回評議会への出席を求めるヘクター・バルボッサからの要請を断っていた。しかしその後まもなくふたりの前にジャック・スパロウが姿を現した。スパロウはこのふたりの海賊長両方を評議会に出席させようとしていた。スパロウはビジャヌエバの豚小屋で彼と対峙した。ビジャヌエバは部下にジャック・スパロウを攻撃させるとミストレス・チンに警告するため通りを走った。部下を倒したスパロウは彼を追ってミストレス・チンの売春宿を訪れる。売春宿のメイン・バルコニーの外でビジャヌエバとスパロウは決闘を繰り広げた。若き海賊船長に圧倒されたビジャヌエバは降参するよりほかなかった。ミストレス・チンも敗北したためビジャヌエバは評議会出席を認め難破船島に旅立ったのであった。
舞台裏[]
こと、エドワードティーチである。